秘密の糸Season1㊤
私は晋ちゃんを部屋に招き入れた。


「い、いらっしゃい!晋ちゃん!」


「…お邪魔します。」


晋ちゃんはそう言って、靴を脱いだ。


「ど、どうぞ…」


(·二人きり…。緊張する…。) 


「円花ん家、久々だな。」


「そ、そうだね!大学生になってからは、あまり家に来なくなったもんね…。
何か恥ずかしいな…あ!ご、ご飯にする?」


「…何かそれ、新婚っぽいな…。」 


晋ちゃんに言われ、私は顔が赤くなった。


(恥ずかしいー!)


「間違えた!ごめん!」


「…何で謝るんだよ。…顔、赤すぎ。
ご飯はまだ早いから、円花の部屋行こ。」 


「分かった!」


そして私達は2階に上がった。
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