秘密の糸Season1㊤
「行くなよ。」


「え?」


「ここにいろよ。」


真剣な…


だけど少し、甘えるような目で晋ちゃんは私を見つめた。


(今日の晋ちゃん、いつもと違う。…私に甘えてる?)


「分かった…。お邪魔します…。」
 

その目に見つめられて、私は逃げられない気がした…。


そして、どこに座れば良いか分からず私は晋ちゃんの前に座った。


その時、晋ちゃんの顔が少し赤くなった。


「そこ…、座るんだ…。」


「え?ダメだった?」


(間違えた?私?)


「いいよ。」
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