秘密の糸Season1㊤
「…私も大学の入学式の日、どこに行けば分からなかった時があった。

一人であたふたして焦っていた時、まわりの人は皆チラチラ私を見てた。

でも…誰も助けてくれなかった…。

人見知りの性格だから、周りに聞くのが恐くて何も出来なかった…。

そんな時、円花が私を見つけてくれたよね?」


「うん。」

「それから円花は、明るく私に自己紹介してくれた。
そして一緒に行ってくれた。

差し伸べてくれたあの手に私は救われた。

…あの時、円花が助けてくれていなかったら
私は遅刻をして、まわりからの評価も悪かったし、

楽しくない大学生活になっていたと思う。

それに、円花と出会っていなかったら、

皆とこうして、放課後遊んだりする事もなかったと思う。

私もすごく、円花に感謝してる。

ありがとう、円花。」


「…美菜。」
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