秘密の糸Season1㊤
「ごちそうさまでした。俺、今日一日幸せだった。」

「へへへ、良かったあ〜!あ、食器置いといて!洗うから!」

「分かった。」

そして私は台所に向かい、食器を洗った。

ザーザー

水の音が、居心地良かった。

(私今、奥さんになったみたい…♡)

私が食器を洗っていたその時、

晋ちゃんが後ろから抱きしめてきた。

「ん?どうしたの?晋ちゃん」

「今こうしたかっただけ」

「そっか…」

結婚すると、皆こんな感じになるのかな…?

幸せだな…。

愛する人がこんなに近くにいるって…。

「円花」

晋ちゃんが私の名前を呼んだその後、

私達は、またキスをした。

一つ一つのキスが私には宝物だった。

食器も洗い、私達はリビングのソファに腰かけた。
< 281 / 642 >

この作品をシェア

pagetop