秘密の糸Season1㊤
「…ウチもさ、
最初、就職考えてなくて、
とりあえずってゆーことで、大学選んでた。
そんな時、読モにスカウトされた。
読モの仕事が増えてから、あまり大学に行けなくなって、
まあ、元々楽しくなかったんだけどさ。
髪色もこんなだし、メイクも濃いし、
ウチは好きでやってんだけど。
でも、まわりにはビビられてたみたいでさ…。
そしたらいつのまにか、皆と差が出来てしまったんだよね…。
だから大学辞めて、読モの仕事をずっとしようと思ってた。
一回教科書忘れて、
隣の人も、周りの人も、皆ウチにビビって、
誰も見してくれないとき、
斜めに座っていた円花が、教科書貸してくれたじゃん?」
「うん…。」
「自分だってないと困るかもしれないのに、
けど、そん時円花は隣の席の奴に頼んで見して貰っていた。
あんときスゲー申し訳ないなと思った。
返しに行った時も、笑顔で受け取ってくれたし。
皆がビビるこの髪色も、メイクも、ゆういつ円花だけが褒めてくれた。
本当に嬉しかった。
だからウチも、大学行こってゆう気持ちが増えた。
ウチも感謝してる、ありがとな円花。」
「盟加…。」
初めて皆の気持ちを聞いて、私は涙が出た…。
最初、就職考えてなくて、
とりあえずってゆーことで、大学選んでた。
そんな時、読モにスカウトされた。
読モの仕事が増えてから、あまり大学に行けなくなって、
まあ、元々楽しくなかったんだけどさ。
髪色もこんなだし、メイクも濃いし、
ウチは好きでやってんだけど。
でも、まわりにはビビられてたみたいでさ…。
そしたらいつのまにか、皆と差が出来てしまったんだよね…。
だから大学辞めて、読モの仕事をずっとしようと思ってた。
一回教科書忘れて、
隣の人も、周りの人も、皆ウチにビビって、
誰も見してくれないとき、
斜めに座っていた円花が、教科書貸してくれたじゃん?」
「うん…。」
「自分だってないと困るかもしれないのに、
けど、そん時円花は隣の席の奴に頼んで見して貰っていた。
あんときスゲー申し訳ないなと思った。
返しに行った時も、笑顔で受け取ってくれたし。
皆がビビるこの髪色も、メイクも、ゆういつ円花だけが褒めてくれた。
本当に嬉しかった。
だからウチも、大学行こってゆう気持ちが増えた。
ウチも感謝してる、ありがとな円花。」
「盟加…。」
初めて皆の気持ちを聞いて、私は涙が出た…。