秘密の糸Season1㊤
【円花side】


プルルル…


電話のコール音が私をドキドキさせた。


『はい』


しばらくして、晋ちゃんが出た。


(晋ちゃん…!良かった…出てくれた…。) 



『も、もしもし…?』


私は緊張して、声が震えた。


『…どうした?』


久々に聞いた低い優しい声…。


私はやっぱり晋ちゃんと一緒にいたい。


そう確信した。


『あの…!』


『…ん?』


やっぱりこんな気まずいままなんて嫌だ。


ちゃんと話したい。


『…話したい事があるの…会って話したい。』


『俺も…円花と話したい事あるんだ、…明日会える?』



『うん』


『じゃあ、昔よく一緒に遊んだ花山公園で13時に待ち合わせしよ。』


『分かった。』


『じゃあ、明日。』


『うん』


そして私は、電話を切った。


「明日ちゃんと話そう!全部!」


そして私は、意思を固めた。
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