秘密の糸Season1㊤
「晋ちゃん…話してくれてありがとう…。」



相手の事を信じ合うのが大切なのに、



私達は自分の事しか考えていなかった。


その時、晋ちゃんが口を開いた。



「円花、俺…」




嫌だ…聞きたくない。



「…嫌」


私は思わず口走ってしまった。


「…え?」


その時、晋ちゃんが唖然としていた。


「嫌って何が?」


「え…だって、別れ話でしょ?」


「…え、円花は違うのか?」


「違うよ!私はやっぱり晋ちゃんじゃないとダメだもん!」


「俺だってそうだよ!円花じゃないとダメだ!」


「…え?」


「別れたくない、ずっと一緒にいたい。」


「私も…ずっと一緒にいたい。」


「円花」


そして晋ちゃんは、私を抱きしめた。
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