秘密の糸Season1㊤
私は、手を回した。


「…お互い今から言いたい事、言お」


「え?」


「考えたんだ。俺等もしかしてお互い我慢していた部分があったんじゃないかって」


そう言って晋ちゃんは、身体を離した。


「…だから言っていこ。」


「…分かった。」


そして私達は言いたい事を、全部言い合った。


「困らせてごめんな…。」


「私もごめんなさい…。」

「これからはちゃんと言っていこ、秘密もなしな。」


「うん。」


「約束な。」


そして私達は約束した。


そして私達は、もう一度抱きしめ合った。
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