秘密の糸Season1㊤
オレンジで照らされた夕日と茜色の空がとても綺麗だった。


もう、夕方だった。


「綺麗ー…。」


「そうだね…とりあえず少しだけ観光でもしようか?
連れてきたの俺だし。」


(今…俺って言った!?)


「あっ…。」


その時、新堂さんがハッとした。


「…ごめん。思わず素が出た…。」


そう言って、照れていた。


(かわいい…。)


「行こ…。」


そう言って、新堂さんが手を伸ばした。


「はい。」


あたしはギュッと、手を握りしめた。


手を繋いでる時、今デートをしているという実感が出来た。


それからあたし達は、観光を楽しんだ。


美味しい物を食べて、色々回った。
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