秘密の糸Season1㊤
あの誕生日の時とはまた違うドキドキ。


晋ちゃんの顔が今、私の目の前にある。


「…怖い?」


晋ちゃんがそう言って、私の頬を触った。 


「うん…。ちょっと…。…でも晋ちゃんとなら大丈夫…。」


「優しく…するから…。」


「うん…。」


そして私は、目を閉じた。


そして晋ちゃんがキスをした。


気持ちのこもった優しいキス。


私は晋ちゃんに抱きついた。


その時、晋ちゃんが私の首筋にキスをした。


「んっ…あっ…」


(何、今の…私の…声!?)


くすぐったい…。


私は出したことのない声を出して思わずびっくりしてしまった。


その時、晋ちゃんがクスリと笑った。


「声…出して良いよ。」


そう言って私の耳元で囁いた。


私は顔が真っ赤になった。
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