秘密の糸Season1㊤
第41話欲望
【盟加side】


「盟加ちゃん、お疲れ様ー!」


「お疲れ様でした!」


(ふー…今日も終わった…。)


「お疲れ様です、武藤さん。」



「お疲れ様です、須藤さん。」


前の編集部員の一人が寿退社をし、須藤さんが正式にシスガルの担当編集部員になった。

車での送り迎えも須藤さんが担当になった。


「あ、そうだ来週のモデルさん達のスケジュールですけど…。」


「はい」


今ではすごく、お互い信頼出来るパートナーになった。


「じゃあ、これで組むのでよろしくお願いします。」


「分かりました。」


「あ、良かったらこれ。」


そう言って須藤さんが、ジャケットのポケから何かを取り出しウチの手に置いた。


「撮影お疲れ様でした。後で行くので待ってて下さい。」


そう言って、飴と車のキーを渡してくれた。


「ありがとうございます…。」


ウチはギュッと貰った飴を握りしめた。


「…いいえ。」


須藤さんはそう言って、ふっと笑った。 


その笑顔を見て、ウチはドキっとしてしまった。


「須藤ちょっと良いか?」


「はい!」


そして須藤さんは、根津さんの元へ行った。


「お疲れ様でした。」

編集部に挨拶をし、ウチは駐車場に向かった。
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