秘密の糸Season1㊤
「あ、円花元気にしてますよ。」


「え?」


「ほら」


信号で車が止まっている時、ウチはこの前4人で遊んだ時のプリを見せた。


「本当だ、円花楽しそうで良かった…。」


そう言った須藤さんの目は、優しい目をしていた。


ウチはその時、羨ましいと思ってしまった…。


「ありがとうございます武藤さん、円花の事教えてくれて」


「いいえ」


そして車はまた走り出した。


キッ



そしてしばらくして、自宅に着いた。



「送ってくれて、ありがとうございました。あ、缶…」


「俺、捨てときますよ。」


「いや、ウチ捨てときます。ゴミ箱あるんで」


「そうですか?ありがとうございます、…それじゃお疲れ様でした。」


「…はい。」

そして須藤さんは、帰って行った。
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