秘密の糸Season1㊤
「さてと…。ゴミ…。」


ウチは、マンションのエントランスにあるゴミ箱に向かった。


その時、ゴミ箱の前で立ち尽くした。


そしてカフェオレの缶と、喉飴のゴミを見つめた。


「嬉しかったな、喉痛いの知ってたんだ…。
カフェオレもウチの好きなやつ知ってたんだ。」



須藤さんが、ウチの事を見てくれていた気がして嬉しかった。


そんな些細な優しさが嬉しかった。


カシャ


そしてウチは、その2つをスマホのカメラで撮った。



そして、ゴミ箱に捨てた。
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