秘密の糸Season1㊤
「今日は話を聞いてくれてありがとう。円花
私、一人だったらどうして良いか分からなかった…。
本当にありがとう!」

「ううん、じゃあこれお守り」

円花はそう言って、私にブレスレットをプレゼントしてくれた。

「え?」

「誕生日おめでとう美菜!」

「どうして…。」

「美菜も舞由香も盟加も皆私の大事な友達だから!
誕生日ぐらい把握しているのは当然だよ!」

「ありがとう…円花!」


私は円花に抱きついた。


「美菜、私は美菜の意思に口出しなんてしない。
だけど、困っていたらいつでも助けるから。
それは絶対に守る。
だから私で良ければ、いつでも相談して!
美菜ならきっと、大丈夫だよ!
頑張ってね!」


「ありがとう円花…!本当にありがとう…!」

「じゃあ、頑張ってね!」

そして円花は、帰って行った。
< 475 / 642 >

この作品をシェア

pagetop