秘密の糸Season1㊤
【舞由香side】


プルルル


『…はい』


しばらくして、涼汰が出た。


声を聞くだけでドキっとしてしまう。


だけどこれはあたしが撒いた種。


撒いた種は自分で拾うしかない。


『涼汰…話したい事があるの』



『何?』



『…今から会える?』



『ああ』 



『…あたしの家に来て。』



『…分かった』



そしてあたしは電話を切った。


今から話すんだ全部…。


あたしはスマホをギュっと握りしめた。
< 488 / 642 >

この作品をシェア

pagetop