秘密の糸Season1㊤
【舞由香side】

どうゆう事…?


その時、涼汰が口を開いた。


「…俺も、花火大会の帰り道、偶然元カノに会ったんだ。」


「…そうなんだ。」


「たまたま切符を買った時に横にいて…。

少しだけ話した後、俺達は別れた。

そしてその後、元カノが改札を出たんだ。

けどその時、酔っ払いに絡まれてて

思わず助けた。


そして危ないからって言って、降りる駅まで送った。


けどいざ目の前にすると…


俺は気持ちを抑えられなかった…。


また、泣かしてしまった…。


その後、俺は反省をした。


でも気づいた。


もうお互い【過去の人】だったことに…。


けどまた偶然、会ってしまった。


そして、公園で話し合う事になって…。


その時に全部、俺の気持ちを伝えた。


そして、俺達はもう関わらないと決めた…。


けどバイト帰りに、元カノが河原で泣いていて…。


ほっとけなくて、


だからこそ今度は【友達】として側にいると決めたんだ。


そして、元カノは全部俺に話してくれた。


その時、親にお見合いを決められた事を聞いた。


だから、俺はその時彼氏と付き合っている事をちゃんと親に話せってアドバイスしたんだ。


自分の意見を伝えろって…。


でも結果的にお見合いする事になって…。


元カノは、今の彼氏と別れる事になってしまった…。


俺は、責任を感じた。

だからこそ、元カノをその場から無理やり連れ去って行くことがゆういつ俺に出来る事だと思った。

…そこでちゃんと終わりにする。

…そのつもりだった。

だけど元カノが俺を求めてきて…。

俺は…。

ダメだと分かっていたのに、関係を持った…。

本当にごめん…」


「涼汰…」


初めて聞く涼汰の気持ち。


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