秘密の糸Season1㊤
後になってからいやってほど分かる。


自分がどれだけ最低な事をしたかって事に…。


だけど後悔しても時間は戻せないし、


やった事に対しては取り消せない。


「ごめんなさい…。」



「俺も、本当にごめん…。」


…こんな大事な事に気づけなかった。


自分が本当に情けない。



俺が全部、舞由香を傷つけていた。



「涼汰、本当にごめんなさい…。」


「舞由香、俺もごめん…。
舞由香の気持ち、ちゃんと聞けてなかった…。
俺、そんなに悲しませてたんだな…。」



長年一緒にいても、歯車が合わない事だって誰にだってある。


でも、それを修復させるのも、させないのも俺達達次第だ。


でも俺達はもう、お互い違う人と関係を持ってしまった。



その時、舞由香が口を開いた。


「涼汰…」


そして泣きそうな顔をしていた。


「…別れよ?」

(…え?)


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