秘密の糸Season1㊤
シャアアア


シャワーで流された身体が、昨日の事を忘れさせてくれているような気がした。


だけど唇には、昨日秀兄ちゃんからキスをされた感覚がまだ残っていた。


(私…昨日キスしたんだ…)


秀兄ちゃんが私をそんなふうにみてるなんて思ってもいなかった…。


私にとって秀兄ちゃんは、本当のお兄さんのようにしか見えなくて…。


それ以上の感情なんてなかった…。


でも…秀兄ちゃんは違った。


キュ


そして私はシャワーから上がり、用意を済ませリビングに向かった。
< 554 / 642 >

この作品をシェア

pagetop