秘密の糸Season1㊤
「もう、清羅さんとは今後一切関わらない
隠し事もしない!
だから…俺を…許して欲しい…!」


そう言って、晋ちゃんが私の肩を掴んだ。


だけど…


その手で、清羅さんを抱いて触れたと思うと… 


私は…許せなかった…。


許すことが出来なかった。


隠されていた事が、裏切られた感じがして…。


簡単には許すことが出来なかった…。



そして私は、掴まれた晋ちゃんの手を離した。


「…ごめん」


「円花!」


「…どんな理由があるにせよ、やっぱりそう簡単には許せないよ…
私…やっぱりショックだもん…
ごめんね…」


そして私は、テラスを飛び出した。

「円花!!」
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