秘密の糸Season1㊤
ガラ

「失礼します」


私は医務室のドアを開けた。


「あら、どうしたの??」


「ちょっと…しんどくて…」


私がそう言った瞬間、医務室の先生は私の額を触った。


「確かに熱いわね…。…しばらく休みなさい。」


「はい…ありがとうございます」


そして私は、しばらくベッドに横になった。


「三田倉さん、私ちょっと出るけど一人で大丈夫?」


「はい…」


「すぐ戻るから」


ピシャン


そう言って先生は出ていった。


目を閉じる間ずっと…


また昨日の事が出てきた…。


思い出した途端、涙が滲んだ。


思い出しくないのに、どうしても思い出してしまう…。


そして私は、しばらくそのまま眠りについた。


その時、誰かが入ってきた足音がした。
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