秘密の糸Season1㊤
皆で食べるお昼は久々だ。


晋ちゃんと一緒に食べてからは皆と食べることはなくなっていた。


それなのに…私は…ふとテラスを見てしまった…。


…見たって仕方ないのに…。


今はもう…そんな事出来るはずないのに…。


その時、美菜が私に気づいた。


「円花どうかした?」


「う、ううん」


「大丈夫?」


「うん、ごめんね!


そして私達は、席に着いた。


その時、舞由香が口を開いた。


「ねえ円花一体何があったの?目…赤いし…
あたしらと昼食食べるって何かあったんでしょ?
友達なんだから、こんな時ぐらい頼ってよ」


その言葉を聞いて、私は救われた気がした。


そして、また涙を流した。


「ちゃんと聞くから話して?」


そして私は、皆に昨日の事と今朝の事を話した。


「は?何それ!晋ちゃん最低じゃん!円花別れたら?」


「ひどいね…晋一さん。…そんなふうに見えないのに…」


「ありえねーな…円花もう別れな。そんなやつ一緒にいる意味ねーよ」


皆、怒ってくれた。


(…そうだよね)


その時、同時に秀兄ちゃんの事を思い出した。
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