秘密の糸Season1㊤
「あ、あなたは…東藤さん…」

「お久しぶりですね新川さん、お見合い以来ですね」

「ど、どうして…ここに」

「気づきませんでしたか?最近、あなたをずっと付けてたのは僕ですよ?」

そう言った東藤さんはあの時とは全く違う笑顔だった。

「どうして…そんな事」

「僕はあのお見合いのせいで…身内から笑い者にされたんですよ…全てはあの男のせいで…
そして父にも母にも見放された!」

「あ、あの時は本当に申し訳ございませんでした!」

「いや、もうそれは良いんですよーおかげで一つおもしろいことが分かりましたから」

「…え?」

そう言って東藤さんは、スマホの画面を私に見せた。
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