秘密の糸Season1㊤
「これ、あなたですよね?」
それはさっき私と、涼汰君が最後に抱き合った時のあの光景の写真が撮られた物だった。
「!?…どうして…」
「あなた方がこのカフェ入って、外に出た時僕もこのカフェにいたんですよ…付けて正解でしたね」
「そんな…」
(見られてたなんて…)
「それだけじゃないですよ?」
「え…」
そして今度は、ボイスレコーダーを取り出した。
《…涼汰君私もね…涼汰君と抱き合えて幸せだった…。
涼汰君が電話しに外に出た時、本当は私起きてたの…。
でも、そこで気づいた。
涼汰君はもう私の物じゃない。
身体が繋がったって、今の私達はセフレぐらいの関係にしかなれない。
これが本当に幸せなのか、私が求めていた事なのか、一晩考えた。
後から罪悪感ばかり感じた。
そこで気づいた。
誰かの物を奪ってまでの幸せなんてそんなの本当の幸せじゃないって》
それは涼汰君と最後に別れを決断したあの時の会話だった。
「おかしいですよね、確かあなたと初めてお会いし
あの男が現れた時は確か雅昭?と言う名前だったはずですよね?」
「…それは…」
「…たっぷり聞かせて貰いましょうか?雅昭…いや涼汰さんの事を」
*******************************************
「美菜…どこだ!美菜!」
俺は電話を掛けた
が…
『電話をおかけしましたが
お繋ぎできませんでした』
美菜が出ることはなかった
辺りを見回すともう真っ暗だった
何も見えなかった
「クソ…!俺があの時ちゃんと聞いていれば
こんな事にならなかったのに…!」
無事でいてくれ!
俺は願いながらまた走った
*****************************************
それはさっき私と、涼汰君が最後に抱き合った時のあの光景の写真が撮られた物だった。
「!?…どうして…」
「あなた方がこのカフェ入って、外に出た時僕もこのカフェにいたんですよ…付けて正解でしたね」
「そんな…」
(見られてたなんて…)
「それだけじゃないですよ?」
「え…」
そして今度は、ボイスレコーダーを取り出した。
《…涼汰君私もね…涼汰君と抱き合えて幸せだった…。
涼汰君が電話しに外に出た時、本当は私起きてたの…。
でも、そこで気づいた。
涼汰君はもう私の物じゃない。
身体が繋がったって、今の私達はセフレぐらいの関係にしかなれない。
これが本当に幸せなのか、私が求めていた事なのか、一晩考えた。
後から罪悪感ばかり感じた。
そこで気づいた。
誰かの物を奪ってまでの幸せなんてそんなの本当の幸せじゃないって》
それは涼汰君と最後に別れを決断したあの時の会話だった。
「おかしいですよね、確かあなたと初めてお会いし
あの男が現れた時は確か雅昭?と言う名前だったはずですよね?」
「…それは…」
「…たっぷり聞かせて貰いましょうか?雅昭…いや涼汰さんの事を」
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「美菜…どこだ!美菜!」
俺は電話を掛けた
が…
『電話をおかけしましたが
お繋ぎできませんでした』
美菜が出ることはなかった
辺りを見回すともう真っ暗だった
何も見えなかった
「クソ…!俺があの時ちゃんと聞いていれば
こんな事にならなかったのに…!」
無事でいてくれ!
俺は願いながらまた走った
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