秘密の糸Season1㊤
第54話同罪
【美菜side】

「ふーん…そうですか」

そう言って東藤さんは、私の両手首を掴み壁に押し当てた。

強く掴まれた手首がビクリともしない。

(…痛い!)

「あなたもバカですね、まあ僕にとっては好都合ですけど」

ビリ

そう言って東藤さんは、私の着ていたカーディガンを破った。

ブチブチ

その瞬間ボタンが外れた。

「!?」

「クスクス、良いですよあなたのその怯える目…僕の好みだ」

(ヤダ…怖い!)

その時

「やめろ!」

遠くから声がした。





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