秘密の糸Season1㊤
「誰だろ?こんな時間に」
画面には知らない番号が映し出されていた。
あたしは電話に出た。
『…もしもし?』
『あ、出てくれた』
「雅昭さん!?」
「久しぶりだね、舞由香』
初めて聞く雅昭さんの声…。
電話だと少し低いんだ…。
『雅昭さん…』
その声を聞くだけで、あのときに戻った気分だった。
『ふふ、どうしたんですか?』
『教えてくれたから早速掛けてみた』
(嬉しい…)
側にいてくれたみたいだった。
『元気にしてる?』
『はい…。雅昭さんは?今日も仕事ですか?』
『そう、今日は残業、目痛いよー』
『大変ですね、ちゃんと休んで下さいね?』
『ありがとう…』
声を聞いただけなのに、胸がギュッと締め付けられ
涙が出そうになる。
『…会…いたいです…雅昭さん』
声を聞くだけじゃもの足りない…。
側で感じたい…。
あたしの目からは涙の粒が落ちた。
『…俺も会いたいよ。近くで君を感じたい…。でも今声が聞けるだけでも俺は嬉しいよ』
『…雅昭さん』
その言葉を聞いて、あたしは少し元気が出た。
そしてそれからあたし達はいろんな話をした。
会社の事…
学校の事…
テレビの事…
他愛もない話をたくさんした。
その時、雅昭さんが口を開いた。
『舞由香…11月2日空いてる?』
『2日ですか?空いてますよ。どうしてですか?』
『…実は11月、一度そっちに戻るんだ。
舞由香さえ良ければ会わない?』
『はい!』
(やったあー!)
『良かった、じゃあ、一緒に散歩したあの公園で待ち合わせしよう、16時でも大丈夫?』
『はい!大丈夫です!』
『良かったーじゃあ会おう。また連絡する』
『はい!』
そしてあたし達は電話を切った。
画面には知らない番号が映し出されていた。
あたしは電話に出た。
『…もしもし?』
『あ、出てくれた』
「雅昭さん!?」
「久しぶりだね、舞由香』
初めて聞く雅昭さんの声…。
電話だと少し低いんだ…。
『雅昭さん…』
その声を聞くだけで、あのときに戻った気分だった。
『ふふ、どうしたんですか?』
『教えてくれたから早速掛けてみた』
(嬉しい…)
側にいてくれたみたいだった。
『元気にしてる?』
『はい…。雅昭さんは?今日も仕事ですか?』
『そう、今日は残業、目痛いよー』
『大変ですね、ちゃんと休んで下さいね?』
『ありがとう…』
声を聞いただけなのに、胸がギュッと締め付けられ
涙が出そうになる。
『…会…いたいです…雅昭さん』
声を聞くだけじゃもの足りない…。
側で感じたい…。
あたしの目からは涙の粒が落ちた。
『…俺も会いたいよ。近くで君を感じたい…。でも今声が聞けるだけでも俺は嬉しいよ』
『…雅昭さん』
その言葉を聞いて、あたしは少し元気が出た。
そしてそれからあたし達はいろんな話をした。
会社の事…
学校の事…
テレビの事…
他愛もない話をたくさんした。
その時、雅昭さんが口を開いた。
『舞由香…11月2日空いてる?』
『2日ですか?空いてますよ。どうしてですか?』
『…実は11月、一度そっちに戻るんだ。
舞由香さえ良ければ会わない?』
『はい!』
(やったあー!)
『良かった、じゃあ、一緒に散歩したあの公園で待ち合わせしよう、16時でも大丈夫?』
『はい!大丈夫です!』
『良かったーじゃあ会おう。また連絡する』
『はい!』
そしてあたし達は電話を切った。