秘密の糸Season1㊤
そしてウチは罪悪感を感じながらもトボトボ歩き、スタジオに向かった。


そしてメイクを済まし、撮影場所に向かった。

スタジオに入ったその時、カメラマンの横に須藤さんが立っていた。

その時ウチは須藤さんを見ただけでドキドキしてしまった。

(…何だこれ。)

須藤さんが、真っ直ぐな真剣な目でウチを見ていた。

「じゃあ、盟加ちゃんいくよー笑ってー」

「は、はい」


カシャ

ダメだ…。集中出来ない、うまく笑えない…。

須藤さんに見られてる…。

そう思ったら、撮影に集中出来なくなっていた。


そしてカメラマンが手を止めた。

「盟加ちゃん何それ!全然笑えてないじゃん!」

「すいません!」

「じゃあ、もう一回ね」

(しっかりしねーと!)

カシャ

だけどまた、笑えなかった。

「ダメダメ!全然ダメ!どうした?調子悪いの?」

「すみません!」

その後、何回撮り直しても全くうまく笑えなかった。

「もういい、一旦休憩」

「すいません…」 

カメラマンに呆れながら言われ、ウチは申し訳なくなりつつつも休憩を取った。

そしてトイレに向かった。

「何でだよ、集中しろよウチ!」

そしてトイレから出た。

その時横の男子トイレから、須藤さんが出てきた。
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