秘密の糸Season1㊤
【秀一side】

『…も、もしもし!』

円花はすぐに電話に出てくれた。

(良かった…。出てくれた…。)

『円花…。あの日はごめん…。』

『…ううん。』

『…ちゃんと会って、謝りたいんだ。
…一度会って、ちゃんと話したい…。』

『……』

『…もうこれで…最後にするから…。』

『…分かった。』

『…ありがとう。…明日空いてる?』

『うん、空いてるよ。』

『…何時ならいける?』

『14時だったら…。』

『分かった、じゃあ14時にあのショッピングモールで待ち合わせしよう。』

『うん』

『じゃあ明日な。』

『うん…またね。』

ツーツー

そして電話が切れた。

俺は全部話すことを決めた。

もうこれで、最後にする。

円花に迷惑かけない。

俺はそう決心し、そのまま就寝した。
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