秘密の糸Season1㊤
「皆さん、寝ちゃいましたね…。」


「しょーがないな、こいつら…。
何時から呑んでんだよ…。」


そう言って新堂さんは、散らかったゴミを片付けた。


私も一緒に手伝った。


「…でも意外でした。」


「え?」


「…中学の時、新堂さん授業中当てられてあたふたしていて返事をする時
先生を間違って
❲はい!お父さん!❳
なんて呼んでいたなんて。」


「あ〜もう!やめて〜その話は!
…父親が塾講師していて、その授業、僕も受けていたから…。
つい癖で…。あー…恥ずかしい僕…」



そう言った後、新堂さんの顔は赤くなっていた。


「…ふふ。」


「笑わないでよー。」


「ふふ、ごめんなさい。」


片付けを終えたたその時、


「あ、朝顔!綺麗…。」


朝顔の花壇があった。
< 85 / 642 >

この作品をシェア

pagetop