秘密の糸Season1㊤
(でもまさか…。そんなはずないよね…。)


けれど…。私の予感は当たってしまった。


「…はい、これで全部ですよね?」


そしてその男性は全ての小銭を拾い終わり、顔をあげた。


その瞬間、私の顔を見てハッとした。


「…美‥菜…。」


その人は私が中学の時に付き合っていた、


…涼汰君だった。


「涼‥汰君…。」
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