秘密の糸Season1㊤
ガタンゴトン


「涼汰君、手離して。」


私がそう言うと、涼汰君は手を離した。


車内の中は、カップルばっかりだった。


皆、幸せそうだった。


だけど私達はもう、カップルじゃない。


お互い車内の中では、何も話さなかった。


『次は○○駅〜』


その時車内のアナウンスが聞こえた。


「ありがとう、じゃあ…。」


私が降りようとしたその時、
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