午前0時、夜空の下で。 ―Short Story―
「ん? 何か嬉しいことでもあったの? 優しい顔してる」
……唯一、シリアの無表情から、本人さえ気づけなかった感情を見抜いた人間。
そしておそらく彼女こそが……生涯の主人。
「……何でもありません」
ポツリと、呟いた。
……口元で、緩やかに弧を描いていることにも気づかずに。
end.
……唯一、シリアの無表情から、本人さえ気づけなかった感情を見抜いた人間。
そしておそらく彼女こそが……生涯の主人。
「……何でもありません」
ポツリと、呟いた。
……口元で、緩やかに弧を描いていることにも気づかずに。
end.