午前0時、夜空の下で。 ―Short Story―
「珍しいじゃない、こんなところに来るなんて。
広間にいなかったから、陛下と一緒だろうと思ってたんだけど」
ジュリアの言葉に、カザリナは小さく笑う。
「さすが、よくわかっているのね。一緒にいたかったけれど、今日はお忙しそうだから遠慮したのよ。それに、こんな日でないとあなたに会えないし」
なのにあなたときたら広間にいないんだもの、と眉をひそめたカザリナに、ジュリアは二人きりになれたんだからいいじゃない、と笑って返した。
ジュリアとカザリナは幼なじみであり、ライバルでもある。
互いの家同士が不仲であるため、表立って親しくはできないものの、容姿や性格がどことなく似通っている二人は姉妹のように仲がよかった。
「ねぇ、あなたユースリア様に逆らっているって本当なの?」
広間にいなかったから、陛下と一緒だろうと思ってたんだけど」
ジュリアの言葉に、カザリナは小さく笑う。
「さすが、よくわかっているのね。一緒にいたかったけれど、今日はお忙しそうだから遠慮したのよ。それに、こんな日でないとあなたに会えないし」
なのにあなたときたら広間にいないんだもの、と眉をひそめたカザリナに、ジュリアは二人きりになれたんだからいいじゃない、と笑って返した。
ジュリアとカザリナは幼なじみであり、ライバルでもある。
互いの家同士が不仲であるため、表立って親しくはできないものの、容姿や性格がどことなく似通っている二人は姉妹のように仲がよかった。
「ねぇ、あなたユースリア様に逆らっているって本当なの?」