午前0時、夜空の下で。 ―Short Story―
「いやー、こんな若いコに会えるんだったら、毎日来るのになぁ。
今日はじーさん、腰を痛めちゃったらしくてさぁ。しょーがねぇから、オレが代わりに来たんだ〜。
あ、ねぇねぇ、名前なに?」
大股で歩み寄ってきたかと思うと、ぐいっと顔を近づけてくる。
馴々しさと親しさは違う。
男の態度を不快感を覚えた心は、踵を返して城に戻ろうとした――が。
「なにツンツンしてんの? いーじゃん、名前くらい」
グッと腕を掴まれ、引き戻される。
痛いほどに強く力を込められ、心は自然と眉根を寄せた。
振り払おうと腕を動かすが、ピクリとも動かない。
今日はじーさん、腰を痛めちゃったらしくてさぁ。しょーがねぇから、オレが代わりに来たんだ〜。
あ、ねぇねぇ、名前なに?」
大股で歩み寄ってきたかと思うと、ぐいっと顔を近づけてくる。
馴々しさと親しさは違う。
男の態度を不快感を覚えた心は、踵を返して城に戻ろうとした――が。
「なにツンツンしてんの? いーじゃん、名前くらい」
グッと腕を掴まれ、引き戻される。
痛いほどに強く力を込められ、心は自然と眉根を寄せた。
振り払おうと腕を動かすが、ピクリとも動かない。