期待
一番の心臓の音
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保健室でのこと

ひと段落仕事を終えた私はお昼にしていた

保健医の先生が用意してくれた机で1人お弁当

食べ終わった私は、次の模造紙に描くレイアウトをしていた

──ガチャ

何かの物音に、先輩かなと期待して振り向いた

「あ、吉葉ちゃん」

「お疲れ様です」

委員会の女の先輩だった

あ、私の名前は 吉葉 楓菜(きのは ふうな)です

「ひとり?」

「あ、2人ほどベッドで休憩してますが」

「そうなんだ笑」

「はい」

そう言うと先輩はソファの方に腰掛け、私に背を向けて昼食をとった

そして数分後

「あー。疲れた」

あ、先輩だ

「おー、ぼん!帰ってきたかぁー」

女の先輩、畑山先輩が海野先輩に声をかけた

「お盆に聴こえるからやめい」

「ぼんは、ぼんだからさー。ねー吉葉ちゃん!」

「え?あの、」

「ほらー、ふうちゃん困ってるじゃん」

「えっと…」

「気にしないでいいからね笑」

2人の先輩から振りに戸惑ってしまった

「はたさん、聞いてさ。俺、昼食うためにこっち来たんだけど、その前にコンビニ引っ張られたさ。本当意味わかんないよね」

「そんなの知らなーい」

「…ひでぇな」

と畑山先輩にあしらわれた海野先輩は私に目を向け

畑山先輩に指さしながら

「ひどいね」って同意を求めてきた

「ふふ、お気の毒で」

「ほんとにねー」

バックからお弁当を出した先輩は畑山先輩の横に行くかと思った

だけど、私と同じ机で食べ始めた

内心、すごく嬉しかった

黙ったまま、昼食を食べ終えて、私も眠気が襲ってきて少したったとき

畑山先輩がソファに横たわった

ソファの背で向こうから私達は見えない

──ツン

「んっ(ビクッ)」

先輩が私の脇をつついてきたんだ

「しー」

先輩は口に指をあてた

私はお返しをしようと思ったけど、うまい具合に手でかわされた

「ダメダメ。静かにしないと」

私は笑って手を引っ込めた

(先輩が始めたんじゃないですか)

そこでもう終わったと思っていた。

先輩がたって水道に向かって行くのを見たあと私は、寝る体勢に入った

(もうイチャイチャできないのかなー)

と、変態発言したところで、後ろに違和感があった

先輩が座ってるのかなって目を開けると、

先輩が私の顔を覗き込んでいた

びっくりした私は首を反対側に回した

(どうして、見てるの。やばい流石にまずいって)

もう一度顔を向けるとまだ見ている先輩

私は机に顔を伏せもう一度落ち着かせた

先輩はお昼を食べた場所でスマホをいじり始めた

(ドキドキしてダメだ…困るよ)

すると先輩は立ち上がり、ドアの方に向かって行った。

(あ、行っちゃった)

少し寂しい思いをしたが、それはそれで心が安定して、本寝に入ってしまった

それから何分経っただろうか

またもや、脇に手が当てられらた

––––––ビクッ

声は出なかったが、お腹に力が入った

くすぐったくはなかったが、体に触れられていると思うと硬直するしかないのだ…

私は脇を掴まれたままの姿勢で、少し先輩にもたれかかった

「寝てた?」

そう聞かれた私は顔を手で覆い

「寝てました。」

と返した

「部活は?」

そう聞かれて時計を見ると部活30分前

(行きたくないな。先輩と離れたくない。)

「部活、行かなくてもいいですか?」

そう行って先輩を見ると

「うん。行かなくてもいいよ」

優しい目で言うんだ

(否定しないんだ笑)

それを聞いて私は、体育座りで寝る姿勢に入った

色々疲れたんです笑

そしたら先輩、私の背中に頭預けてきたんです

不覚にもこのままでいたいって思う私は拒めなかった

背中から離れると次は私の首に顔を埋めてきた

それには反応せざるを得なくなる

びっくりして先輩を見ると

「いい匂い」

なんて、余裕の表情

(これはやばいって。私は彼女か!)

もう先輩を見ることができなかった。

少し先輩に寄っかかってドキドキを抑えるのに必死だった

抑えないと、抱きついて、好きって言いそうになってしまうから

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