この地球-セカイ君がすべて
恋の三角関係
秘密。
<祐side>
「なあ、祐くん。祐くんは真琴のことどう思ってるん?」
誰もいない教室に連れて来るなり、渓は俺にそんな質問をした。
「どうって、そりぁ大切な幼なじみだけど」
「それだけ?」
「それだけってわけじゃ…」
俺は少し返事に戸惑った。
“真琴が好き”
そう素直に言えればいいものだけど、俺にはそんな勇気がなかった。