この地球-セカイ君がすべて
「……真琴、大丈夫…?」
柚美ちゃんも渓くんから全部聞いたんだろう。
額にはずいぶんと泣いた跡が残っている。
きっと、明日の目は二人そろって人相が悪く見えるだろう。
「大丈夫ってわけじゃないけど…。まだ受け止めきれてないや。信じられないの、祐がこの世界からいなくなるなんて。…でもさ、祐だって別に今すぐ死ぬわけじゃない。人間誰にだって『死』はいつかくるんだから、祐も他の人といたって同じだと思うよ」
「まあ…そうだけどさ」
柚美ちゃんはベッドの端でかけ布団を握りしめて座っている。
「…まあ、ものは捉えようだよ。いいように思えば、きっと運命もよくなる。そう信じてやっていくしかないよ」
「真琴、すごく前向きになったね。前までだったら、絶対立ち直れなかっただろうに」