この地球-セカイ君がすべて
優しい嘘
<祐side>
真琴にすべてを話した。
もうこれ以上隠すのは無理だと思ったし、会えるのもいつが最後になるかわからなかった。
週一回の検診は、ときたま悲惨な数値を見せていて。
…極端な話、俺はいつ死んでもおかしくなかった。
でもそんなこと真琴に言えるわけがないから、今は安定してる、なんて嘘をついたんだ。
ああ、また真琴に一つ嘘をついてしまった。
…神様。誰も傷つかない優しい嘘なら、つくことを許してください…。