この地球-セカイ君がすべて
最低な俺
土曜日。
待ち合わせ5分前に駅前に行くと、もうすでに彼女は来ていた。
「祐くーん!こっちこっち〜」
両手をふる彼女は、少しばかりいつもと違った雰囲気でかわいかった。
俺も片手をあげてかえす。
「今日のために、めっちゃプラン考えて来たんだ〜〜」
嬉しそうに、彼女は歩き出す。
俺はあとをついていった。
「えーと、まずここのショッピングモールにいって、映画を観ます!」
「ちょ、ちょっと待って。そんなの聞いてないよ。」
「だって映画なんて言ったら断られそうじゃん?しかも恋愛もの〜。カップルでみるのがいいんだってさ!でも私たちまだカップルじゃないよね〜」