何度でも、先輩に片想い
ゴソゴソと何かを探している先輩。
そんなに色んなところ漁っていいのか、
とも思いつつ今の状況がまだ
夢のように思う。
「あ、あった」と小声で言い、「触るよ」と
私の手首を持った。
ソファに座ってる私の前に跪いて、
傷を見ている。
先輩に触れられている部分が熱い……。
「……うん、よし。」
気づけば少し血が出ている部分に絆創膏が
貼られていた。
「ありがとうございます」と言えば
「いや怪我さしちゃったの俺だし」と返された。
別に先輩は悪くないのに。