傷だらけのココロに、癒しの愛を。〔仮〕
――ドカッ
「だ、大丈夫??」
体育の授業中。
上手く集中できなくて、
顔にバレーボールが直撃した。
5人のグループで、
ボールを繋ぐ練習をしていたのだが、
なかなか自分のところに
ボールが飛んでこないので、油断していた。
「美桜、ごめん!」
ボールを直前に触ったであろう子が
駆け寄ってくる。
「大丈夫。
ごめん、あたしがぼーっとしてた
せいだから、気にしないで!」
久しぶりに
明るい声を無理やり発する。
ホントにごめんね、
ともう一度謝ってくれた子が
元の位置に戻って、
レシーブの練習が再開する。
朱理から昨日メールが来たとき
もう、どうにでもなれと思った。
こんなに影響受けちゃって、
バカみたいだ。