傷だらけのココロに、癒しの愛を。〔仮〕
授業が終わり、
制服に着替えて教室に戻る。
この後、掃除を終えれば
《放課後》がやってくる。
「おい」
「…」
「おい」
肩をつかまれるまで
呼ばれているのに気づかないくらい、
気にしているらしい。
「…なに?」
何でもないふりをした。
精一杯のあたしの笑顔。
湊の表情からは相変わらず、
感情が読めない。
「お前、何しようとしてんの」
「何って、掃除だけど?」