傷だらけのココロに、癒しの愛を。〔仮〕
「一之瀬くん…最近、怖いよ」
「ふざけるなよ」
どうしたらそんな
相手の気を引く顔を誰彼かまわず、
することができるんだ。
「美桜のこと、好きなの?」
「だったらなんだって言うんだよ」
あいつのことは
1年のころから知っている。
美桜は、気づいてないだろうけど。
周りを気遣って
ひとりになると見せる不安そうな顔。
なにが美桜を苦しめてるのか
わからないけど、
一生懸命繕う美桜から
いつの間にか目が離せなくなっていた。