傷だらけのココロに、癒しの愛を。〔仮〕
普段は真面目で、
制服も着崩すことなく着てるから
なんだかかっこよく見えた。
…ギャップってやつかな。
「さっきまで、みんないたんだけど」
「ああ、そういえばパネルのぞいて帰っていったね。日野さんは?」
「あたしはもうちょっと、
これだけ終わらせたくて」
あたしが今やっていたのは
クラスの真希ちゃんのTシャツ。
さっき決まった一人ひとりの名前の刺繍。
「MAKI」のAの文字の
山になってる部分ができたから、
あとは横に一本。