傷だらけのココロに、癒しの愛を。〔仮〕
「あ…朱理…」
初対面の人を呼び捨てするなんて、
なんだかむずがゆい。
「んんーっ可愛い!!!
えーっと…?」
可愛い?
あたしのことが??
「あたし日野ミオ…。」
「ミオ?どういう字?」
朱理がどんどん前のめりになってきて
距離が近い。
「美しい…桜」
自分に似合わないこの名前が
あたしは少し嫌いだったりする。
でも、
「へー!綺麗な名前!!」
って、朱理がキラキラした顔で言うから、
ちょっとだけ嬉しくなった。