眠り姫の憂鬱。


こんなところで会えるなんて、本当にラッキー!

ついでに私服も見れて、ラッキー!


「てかお前、"ちょっとピンチ"って"だいぶピンチ"の間違えだろ。俺来なかったらどうするつもりだったんだよ」

「それはあれだよ!えっと…、うーんと、」

「何も考えてないじゃねえか!」

「あはは…、」


これに関しては全くの図星で、何も言い返せない。

楓が来てくれなかったら今頃どうなってたんだろう。

悪寒がして背中が震えた。

来てくれて良かった…!


「楓、ありがとう…!」

「…おう!」


楓の必殺スマイルにやられた私は彼への気持ちを再確認した。

私も同じように必殺スマイルで攻撃できたらいいのに。


楓はかなり手強い。


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