眠り姫の憂鬱。
「葉月 雅はまだまだ諦めません!」
宣言と共に胸の前で拳を強く握った。
会う度に好きが積み重なっていくのに、今更諦めるなんてできるはずない!
クールだし照れ屋だから今は名前すら呼んでもらえないけど、必ず好きなってもらおう。
好きになってもらいたい!
まずはデートをしてもらうのが目標です。
「真依!私のデート服、一緒に選んでくれる?」
「もちろん」
私は楓とデートするその日を夢見て、今は準備するのみなのです。