眠り姫の憂鬱。
「ファンはたくさんいると思うし、恋心を寄せてる女子もいっぱいいると思うよ」
「そっかぁ」
困ったなあ。
また噂流されちゃう。
「しかも、めちゃくちゃクールって話だよ?告白してもノーって即答されるらしいし」
そういえば私が告白したときもすぐ断られたな。
彼は冷たいのかもしれない。
「でも今度こそ本当に運命の人だと思うの!今まで以上にそう思うの。だから…!」
彼のことを追わせて欲しいってダメかな?
「…もう、私は知らないから!」
真依はそう言うとそっぽを向いた。
ごめんね、真依。
真依には迷惑かけないようにするから、見逃してね。
「私、頑張るからね!」
待っててね、三郷 楓くん!!
今日、私はあなたをロックオンしました!