眠り姫の憂鬱。




私は、いつか私にも王子様が迎えに来てくれるのだと、本気で思っていた。

だって小さい頃に読んでいた絵本には必ず王子様が迎えに来ていたから。


流石に今では王子様が迎えに来てくれるとは思っていないけど、運命の人は絶対いると思っている。


「また別れたの?」

「だって運命の人じゃないって思っちゃったんだもん~」


だから運命の人かもって思った人には全力アタック。

運命の人じゃないって思った瞬間、一気に冷める。


「またそんなこと言って!あんた顔はいいのに、」


そんな私の周りから見た印象は最悪。


幸いなことに生まれながらの顔が整っていたから友達と彼氏は出来るけど、それが一部の人に良く思われていないことは知っていた。



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