フレーム





太一side




バレー部の奴らを前に、

俺の後ろに必死に隠れる環奈を見て、

さっきのことを思い出す。



環奈は俺と隼人を廊下に連れ出して、

まず、


距離が近すぎ。


そう言ってきた。

それってさ、つまり、

近づくなってことだよな。

俺、嫌われて、ないよな?

全然、分かんねぇ。


そんなことを考えてしまったせいで、

俺は環奈に




「あー、なんか癖で」




そう雑に答えてしまっていた。





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