フレーム






誰にも分かってもらえると思ってなかった。



でも、あの時目の前で

目に涙をためながらも

話していた環奈は、


俺と同じようなことを

感じているんじゃないのか?

そう思えて仕方なかった。


怪我をしそうになっても、

写真を撮るためなら。

そう言っていた環奈。


かっこつけて言ったんじゃないのが分かった。


初めて自分以外の努力している人を

すげぇと思った。


全然、世界が違うはずなのに

欲張りなことを考えてしまう。


もっとこの子が頑張っているところを

見たいって。




< 220 / 509 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop